兄弟の事情 (1) (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館 (2009年7月10日発売)
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本棚登録 : 190
感想 : 21
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兄×弟と聞いて(ただし本当の兄弟じゃない)。しかも俺様攻め!?ハァハァ→レジの流れ。

結果→萌えはないがキュンはある。攻めは終始俺様自分勝手。
でも昨今の記号としての俺様を鑑みるに「俺様って実際こういうもんかもしれない」とはちょっぴり思った。健気受けも健気と言えば聞こえはいいけど、ナヨナヨウジウジしてるからそこがキライな人にはオススメしかねる。
(一応、そういう性格のバックボーン自体はしっかりしています)

受けの「自分の気持ちを封じねば」という気持ちとは裏腹に、攻めに振り回され続けて段々疲れていって……みたいな展開が読んでてズキズキ胸に来た。切ないー!!
だからこそ、攻めのデレが弱くて「ええ~!」って思ったよ!!攻めはもっとデレていい。

あとそういうキャラだとは分かっていても、和臣はあまりに無神経すぎやしないかと。
心が通じて始めてのせくろすであんなに無神経な事をバシバシ言われると、「本当にこいつと結ばれて幸せか?」と思ってしまう。

各キャラの性格付けに対して、それに起因する事情や過去がちゃんと書かれてたのは、掘り下げが深くて説得力がありました。安易なキャラクター付けで記号的なキャラクターが多いやおい界において、ちゃんとリアリティーあると感じた。

ちなみにその後、2が発売されてたので読みました。2まで読んでこそ萌えられる作品じゃないかと思う。
2は結構良かったです!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ボーイズラブ
感想投稿日 : 2014年10月20日
読了日 : 2009年10月11日
本棚登録日 : 2014年10月20日

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