ジャッジメント (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社 (2016年6月15日発売)
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感想 : 19

高校時代の野球部のチームメイトが、被告人とその弁護人という形で再会する。被告人は殺人事件の犯人と目されているけれど本人は否認し、弁護人はそれを信じ、起訴されたら99.9%有罪と言われる、その”えん罪”を晴らそうとする。昔の、甲子園の予選県大会の試合の進行の回顧と、裁判の攻防の進行がシンクロしていて面白い。裁判で弁護側が検察側をやり込めていく部分はすかっとするが、最後にひっくりかえしたように思えるところで、あっさりおわってしまったような。裁判手続きの様子などそこまでしっかり描かれていたので、証拠をひっくり返した後の、「だから」という”決め”もしっかり描かれていたら完璧だったと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年3月3日
読了日 : 2017年2月9日
本棚登録日 : 2016年12月14日

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