フランツ・ヨーゼフ: ハプスブルク最後の皇帝

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  • 東京書籍 (1994年10月1日発売)
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4

また彼のことが知りたくなり読んでみた。
本当に本当に苦労性なフランツ・ヨーゼフ。
エリザベートと結婚して幸せだったならそれでいいけど、これだけ次から次へと大変なことが起こるんだから、しっかり支えてあげて欲しい。
それでも、彼にとっては自分の分まで飛び回ってくれるエリザベートが好きなんだから、仕方ないか。
カタリーナ・シュラットは、晩年を支えてくれて感謝していたのに、実は賭け事三昧で借金を作ってはフランツ・ヨーゼフにお金を無心していたなんて最低だ。
それでも、そんな彼女のことが好きだったならそれでいいんだけど・・・。

歴史に「もし」「たら」はないとは言うけれど、もし、彼がセルビアとの開戦に踏み切らなかったら・・・第一次世界大戦がはじまらなかったら・・・そしたら、第二次世界大戦も始まらなかったら・・・世界はどうなっていたんだろう。

「今」を作ったのはフランツ・ヨーゼフなのかもしれないと思うと・・・なんだかぞわぞわする。さすがだ。

彼自身が国家であり、帝国のすべてを一身に担い、彼の死とともに支柱を失った国家は瓦解してしまった。
なんて重い人生。

せめて、天国で有頂天に暮らしていてほしいけど。。。
カプツィーナで見られる荘厳な棺に納められている限り、それも無理そうかもね。。。

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感想投稿日 : 2015年11月27日
本棚登録日 : 2015年11月27日

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