佐藤弘夫さんは、1953年宮城県生まれ。
2021年3月現在、東北大学大学院文学研究科教授。
3月6日の聖教新聞に、同教授へのインタビュー記事が載っていた。
その中で、近代は、死者を遠ざけていると。
例を挙げれば、葬儀の簡素化など、死んだ人と時間をかけて付き合うことが少なくなっている。
その結果として、死を極端に恐れるようになっている。
で、近代以前はどうだったかというと、例えば、山形県鶴岡市の三森山。
ここには、この山に登れば死者に会うことができるとの言い伝えがあり、死者とは年に1回必ずここで会える。死は終わりではなく、次の生への移行期であるとの世界観が、人々の安心感になっていた、とのこと。
そうだよなあ、と思う。
なお、今回の本、『死者の花嫁 葬送と追想の列島史』は、読んではいない。
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2015年
- 感想投稿日 : 2021年3月6日
- 本棚登録日 : 2021年3月6日
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