父親を捜すためにグレッグ音楽院を受験する主人公と、ライバルたちそれを取り巻く人々の、「音楽」で一体何ができどこまで行けるのかを模索した物語。
SFっぽくあり、でもSFっぽくなく、現実っぽくもあり、架空っぽくもあり、小説なので全て架空なのだが、この境界をいったりきたりする感じで音楽の持つ面白さがうまく強調されていて、不思議とこの世界観に浸かってしまう。
本物のピアノでは決して出せないと言われる特殊な音程を出せるシンセサイザーと言う架空の楽器がまたたまらなく、現実の楽器そのものがそもそも過去と現在をつなぐもので、まるでそこに特殊な音程を出せるという未来の楽器が登場したような描かれ方はワクワクしてしまう。
音楽も進化しているから、いつかきっとこういう楽器も生まれるんだろうなぁと。
陰謀論的な部分はあまり好きな感じではなかったが、未知の楽器の登場とライバルたちとの演奏バトルめちゃくちゃ面白かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年1月17日
- 読了日 : 2019年1月11日
- 本棚登録日 : 2019年1月17日
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