さすが辻村深月さん。…湊かなえさんのような作風にも思えた。どちらにしろ、すごい話だった。
読むきっかけはNHKでのドラマ化が流れた話を聞いたこと。辻村さんの本はすごく好きなので、その守りたかった原作の世界観をしりたかった。
NHKが、どんな風に変えたのかわからない。でも、原作の中で変えて良いところは何一つなかった。それを必死に守ってくれた辻村さんに読者として感謝したい。
母と娘はすごく複雑だ。
娘は母にあまりにも影響を強く受け過ぎてしまうし、母は娘をあまりにも同一視し過ぎてしまうように思える。母と娘の話であり、女友達の関係の話でもあった
全く毛色の違う格差があるかのような親友。全く毛色の違う親子関係。
なぜ母を殺したのは私じゃなくて彼女なの?なぜ殺されたのは私の母じゃなくて彼女の母なの?
完璧なみずほには暗い子ども時代の母にまつわる記憶が付き纏う。
題名の意味。そこに気づいたのは、ずっとチエミ親子に憧れていたみずほだからこそだったんだな。
見下して良いと勘違いされてしまう人、時々いる。みんなが当たり前のようにその人を蔑ろにしたり見下している。
でも、そんなチエミをみずほは好きで、チエミもみずほが好きだったんだな。
翠ちゃんがいて、本当に良かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月17日
- 読了日 : 2024年3月17日
- 本棚登録日 : 2024年3月17日
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