地球幼年期の終わり (創元推理文庫 611-2)

  • 東京創元社 (1969年4月1日発売)
3.83
  • (40)
  • (37)
  • (60)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 331
感想 : 39
4

人は圧倒的な存在に強いられなければ、平和な関係を築けない。
これがとてもSF的だと思うのだけれど、それが自分たちよりはるかに科学力が進んでいる生命体であると。外敵がいなければ、団結できないという設定の話でもこれは通じる、人類の皮肉。

進化した人は、まったく別の生きものになる。
その進化は喜ばしいのかどうか、まったくわからない……

上主の姿が悪魔だから、人の前に姿をはじめ現さなかった。
その悪魔の姿というのは、人の未来の記憶が人々の過去に記録として表れていた。
さすがクラーク、おもしろかったし、意外なものばかりだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2015年12月31日
読了日 : 2015年12月19日
本棚登録日 : 2015年12月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする