本のぶ厚さに圧倒されるが、ページの余白や行間が十分ありフォントも大きめなので、内容はそこまで濃くない。この手の洋書翻訳版によく見られる。
得られた気づきは以下のとおり。
・「聞く」と「聴く」は似て非なるもの。聴くことは、受動的でなく能動的。この「聴く」ことに長けている人は、コミュニケーション力が高い。
・聴く力は、ある程度は幼少期 - 1歳になるまでの親や養育者による愛着形成- の環境に影響される。その時期に自分の存在や気持ちを純粋に認めてくれる人が近くにると、聴く力も自然と醸成されやすい。
・聴くためには、沈黙を恐れずに相手の発言に集中することが大事。「次にどんな気のきいたことを言おうか」などと考えていると、脳の余白が奪われ、十分な情報を得られない。
・IQが高い人は脳が様々な事に気づき、自意識過剰になりがちで、聴くことに集中できない傾向がある。
自分も沈黙が苦手で、目上の人などとの雑談では「次にどう言葉を返そう」などと脳を余分に回転させてしまいがち。だから疲れ気味の時は雑談を遠慮しがちだし、要件のない電話は避けてしまう。
実際に会話の場になると、「よし、落ち着いて相手の発言に集中しよう」と思考すること自体が脳力を消費してしまうため、結局あまり改善しないのかもしれない。が、この本に書かれたキーフレーズを時々振り返しながら、より良い「聴く力」を身につけることは長い人生の終盤ではできそうな気がする。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ライフスタイル
- 感想投稿日 : 2023年11月13日
- 読了日 : 2023年11月12日
- 本棚登録日 : 2023年11月12日
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