最初は、ホストとホステスとの関係、彼らの心情を感じる作品だと感じたが、ホストから突如市長に立候補する主人公、実はあることがきっかけだったという。タイトルに猿蟹とあるが、物語の展開が猿蟹合戦を彷彿とさせ、今までの市政を変えたい一心で、人の心を突き動かす物を感じさせる。過去に辛いことを体験して、その逆境をものとせず、猿蟹合戦の如く、様々な困難に対しても、自分の長所を生かし、市の未来を少しでも明るくしたい心意気が良かった。辛い状況に置かれている人達を蔑む目で見るのではなく、一人の人間として描写されている印象。
読書状況:読み終わった
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作者 や行
- 感想投稿日 : 2017年4月2日
- 読了日 : 2017年4月2日
- 本棚登録日 : 2017年3月26日
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