異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女  (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社 (2014年2月25日発売)
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本棚登録 : 1980
感想 : 178

図像学という聞きなれない言葉だったが、わかりやすく表していて、加えて絵画ミステリーの面白さがある作品だった。図像学から導きだされる謎が興味をそそられてしまうほどである。美術に詳しい方ではないが、すらすらと読みやすい作品。千景始め、画廊の人々のキャラクターも特徴が表現されていて物語に欠かせない存在感を出しているのが良かった。ツンデレだったり、なんだか頼りないなと感じたりする場面もあったが、一枚の絵から靄がかかって見えないものが見えてきたり、西洋との違いが図像学にも現れているのかなど楽しめる要素があって良い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作者 た行
感想投稿日 : 2016年2月29日
読了日 : 2016年2月29日
本棚登録日 : 2016年2月17日

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