世界史は東西を圧倒的な規模で結びつけた大モンゴル・ウルス(帝国)から始まる。遊牧民を”蛮族”としてとらえる歴史観は寂しい。南宋や金帝国をボロクソに言うなど、ニュートラルとはいえない書き方だが、これまでの観方を覆すにはそのぐらい強くいう必要性(ただ、読む側はある程度距離をとるべき)。巨大なウルスが瓦解せず、数百年にもわたって存続し得たのはなぜか(初期の”分裂”と捉えられた現象も、ウルスのシステムを確立していた段階にすぎない)。チンギス・ハンからティムールまで、内陸の激動の歴史を一望。
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カテゴリ:
世界史
- 感想投稿日 : 2012年10月22日
- 読了日 : 2012年10月20日
- 本棚登録日 : 2012年10月22日
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