世界の歴史 (9) 大モンゴルの時代

  • 中央公論新社 (1997年8月1日発売)
3.25
  • (0)
  • (4)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 68
感想 : 4
3

世界史は東西を圧倒的な規模で結びつけた大モンゴル・ウルス(帝国)から始まる。遊牧民を”蛮族”としてとらえる歴史観は寂しい。南宋や金帝国をボロクソに言うなど、ニュートラルとはいえない書き方だが、これまでの観方を覆すにはそのぐらい強くいう必要性(ただ、読む側はある程度距離をとるべき)。巨大なウルスが瓦解せず、数百年にもわたって存続し得たのはなぜか(初期の”分裂”と捉えられた現象も、ウルスのシステムを確立していた段階にすぎない)。チンギス・ハンからティムールまで、内陸の激動の歴史を一望。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界史
感想投稿日 : 2012年10月22日
読了日 : 2012年10月20日
本棚登録日 : 2012年10月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする