梨園の御曹司にして絶世の美男、藤原霞右衛門に男女の双子が生まれた。兄の桂は跡継ぎとして、妹の葵も父に溺愛されて天真爛漫に育った。が、真に父の才を受け継いだのは、皮肉にも娘の葵の方だった。女は歌舞伎役者にはなれない。
ジレンマに身悶えしながら女優への道を模索する葵。しかし彼女の前には、我が子を愛するがゆえに、その夢を全力で潰そうと立ちはだかる父の姿が。
芸の鬼に取り憑かれた、梨園の父娘ふたり。
その愛と葛藤の物語。
みんな鬼に取り憑かれてる。
伏線がたくさんあって、でも、過去の話は全部出てくるわけじゃないから、モヤモヤも残る。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年6月7日
- 読了日 : 2016年6月8日
- 本棚登録日 : 2016年6月7日
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