アジア女性交流史 明治・大正期篇

著者 :
  • 筑摩書房 (1995年4月1日発売)
4.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 14
感想 : 1
4

読みやすかった。

知ってるひとも知らないひともこの本から始まっていく。

からゆきさんに関心も持ったことで関心がアジアに広がっていく感じ解る気がした。


1903年6月、松島・橋立・厳島の南洋艦隊三隻がマニラに入港したとき300名のからゆきさんが、高額なお金を出して内地から入手した揃いの紋服を着て出迎えた。

日露戦争が始まって出征のために内地に帰るものが多くなったが、そのなかの旅費に困る者には、からゆきさんたちが帰国の旅費を与えた。

戦争がたけなわとなった1904年、戦争推進の献納金運動が興った際には、からゆきさんたちだけで5000ドル以上ものお金を集めて、日本政府に献納した。


からゆきに行かないといけない状況を作り、からゆきとしてアジア進出の先遣隊として外貨を稼ぐことで日本を潤させ、数知れぬ外国人を相手に体を売るということで自暴自棄になる中の唯一の生き甲斐としての愛国心。

うーんなんかどっかで似たようなの聞いたことあるかも。。。

昭和編も出てるらしく読んでみようと思う。

memo☆
福田英子「世界婦人」 黄興
秋瑾「白香詞譜」
鄭毓秀「中国の少女」
相馬黒光「黙移」 ラス=ビハリ=ボーズ
バチェラー八重子「若きウタリ」
金成マツ「アイヌ叙事詩 ユーカラ集」
金子文子「何があたしをかうさせたか」 四つの大逆事件
郭沫若・陶晶孫と佐藤姉妹と
黄信徳・朴順天 吉野作造

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Eaphet 台灣東亞歴史資源交流協會で借りた本
感想投稿日 : 2014年2月15日
読了日 : 2014年2月15日
本棚登録日 : 2014年2月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする