壬申の乱は天智の崩御後、王位継承権を持つ大友皇子と大海人皇子が、「女帝」倭姫王に譲位を促して即位するために起こした内乱であると筆者は主張しています。大友も大海人もそれぞれ挙兵の準備をしており、偶然の要素に左右されながらも大海人軍が優勢に戦いを進めて勝利したとします。ただ、筆者のいう「旧い関係」、王族と各氏族との個人的な関係が果たしてどの程度まで壬申の乱に影響したのかは、推測が多いので何とも言えないです。
先に読んだ倉本一宏『壬申の乱』と本書とでは、乱の様相が大きく異なるので、その辺りをもう少し詳しく調べてみたいと思いました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本史
- 感想投稿日 : 2021年2月9日
- 読了日 : 2021年2月9日
- 本棚登録日 : 2021年2月3日
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