近所のCD屋の閉店セールで50%OFFでした。私が生まれたのは主演の石田卓也・黒川芽以さんと同じくらいの年代なので、要は1980年代を知らない世代なんですが、ナゴムは好きなので購入。
すごく青春映画で、すごく切ない話ですね。オーケンの原作は偏見込みで読むのを躊躇っておりましたが、映画見て話としては掛け値なしに面白いと思ったので見かけたら手に取ります。
内容を簡単に言えば、「アングラとサブカルとオナニーに青春を捧げる1980年代流高2病映画」です。周囲を俗物と見下しつつ、自分の好きなもので固めた人口楽園に引きこもり、悦に浸ってカッコつけてるあたり、高2病ですよね。そういうカッコつけ、イキがりの道具や場を、昔はノイズバンドだったりオーディオ趣味だったり映画館だったり8ミリフィルムだったりパチモノだったりエロ雑誌だったりが与えていたというまでのこと。もう笑ってしまうくらい当時の雰囲気が良く再現されているようで、2周目にオーディオコメンタリー聴きながら、成る程なぁと頷いておりました。
私なんかは、タコハイ飲みつつ友人宅に群れるトリオを眺めながら、「お前ら大学生か!」というツッコミが真っ先に突いて出てしまいましたが。でも、ああいう高校時代もあったんすね。携帯はなかったけれども、いい時代だなぁと羨ましくなることも多数。
それにつけても、ラストの「転ぶなよ」は、印象深いなぁ。何とも言えず、グサグサ刺さる。
読書状況:読み終わった
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DVD
- 感想投稿日 : 2015年2月13日
- 読了日 : 2015年2月13日
- 本棚登録日 : 2015年2月13日
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