家族最後の日

著者 :
  • 太田出版 (2017年2月1日発売)
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本棚登録 : 716
感想 : 61
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20171019
もうすぐ読了
結局自分より”こども”は受け入れられない(対応できない)人なのであろう
村田は若い正直さをぶつけてきたから彼女は不満なんだろう、なんで自分のことを考えてうごいてくれないの?
村田から見れば友達だから助けたのに、彼女は村田を”使った”だけなんだ
いつもこの人の周りには大人しかいない
大人が彼女の面倒を見てあげている、彼女も感謝はしながら、しかしそれがあって初めて生きていけている
極楽とんぼの山本さんもそうだけど、何の魅力があって周りが支えたいと思うのか、それがわかるものが欲しい
本人の日記からだけではそこまでして周りが助ける元が分からない
子ども達は生きる希望、という記述があってとても驚いた
そんな風に思っているのか
生きる希望にしているほどの”拠り所感”や”頼っている感”はゼロじゃないか
常に自分と同じ高さに子ども達をおいて生活するメンバーとして扱っている
子ども達に助けられる場面はあっても、子ども達を助けている場面がない
もし生きる希望発言が本当なら、この人の文章から伝わってこないという問題になる
そうではなく、毎日感じたことを記録=発散するための日記なのだろうか
わざわざ書くことではないから書いていないのか、小説やエッセイと違い日記だからだろうか?
日記の中の楽しいことは、全て一人行動(もしくは友人と行動)の中からしか生まれていない
それが悪いとは全く思わないが、それなのに生きる希望、という文章が唐突過ぎて馴染まなかった
171020
朝の通勤で最後の10数ページを読み終わった
もう一度子ども達がいてよかったとある
結局、ECDいなくなるかもの後、頼る人が残っていたのが彼女にとってよかったのではないかと思う
これだけ周りに強くいきながら、自己主張は強いながら、頼らないと生きていけない人なのだろう

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年10月29日
読了日 : 2017年10月20日
本棚登録日 : 2017年10月20日

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