エンペラー・ファイル 天皇三代の情報戦争

著者 :
  • 文藝春秋 (2020年2月27日発売)
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感想 : 4
5

【私は、戦後の昭和天皇が駆り立てられるように国際情勢のインテリジェンスを求めたのは、情報を持たずに国を崩壊させたことへの悔悟の念だったのではと述べた。だが、それと同じく、いや、それ以上に思い知らされたのが、自分の意思で判断し、行動する力の大切さではなかったか】(文中より引用)

昭和・平成・令和と三代にわたって続けられた皇室と国際情報綱の関係に光を当てた作品。公文書や私信を丁寧に紐解きながら、知られざる戦後史の内幕を描いていきます。著者は、英国ロイター通信の特派員としても活躍した徳本栄一郎。

まだまだ戦後史って興味深い側面が残されているなぁと感じた一冊。国際社会の生の情報を入手しようとする昭和天皇の横顔と、それを手助けする田中清玄の関係性に特に引き込まれました。

まだまだ発見を待つ宝のような文書がたくさんあるのだろう☆5つ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2020年3月16日
読了日 : -
本棚登録日 : 2020年3月16日

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