【混沌に学んで】ヤセル・アラファトやサダム・フセインが在学したこともあるエジプトのカイロ大学。実際に留学経験を持つ著者が,何故に同大学が「世界最強」であるかを熱狂的に語り記した作品です。著者は,『日本は世界5位の農業大国』等の著書でも知られる浅川芳裕。
留学記としての面白さはもちろんのこと,一味違った中東近現代史の紹介本としてもオススメ。特に,カイロ大学の興りとエジプトのアイデンティティをめぐる問題の記述は非常に勉強になりました。
〜カイロ大学とは自分を信じる若者にとって,底知れない漆黒の海のようなものかもしれません。〜
「著者は,読者が本作品により実際に留学したことに伴う諸々の責任を負うものではありません」という但し書きは必要な気がしますが☆5つ
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- 感想投稿日 : 2018年2月12日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年2月12日
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