[信頼に心委ねて]惑星クリプトンの崩壊間際に地球に送られた子どもは、ある夫婦に拾われクラーク・ケントとして育てられる。周囲の人間とは異なる能力を持つことに葛藤を覚えるクラークであったが、新たな父に何か使命があって送られてきたのだからと諭されつつ日々を暮らしていた。そんなある日、地球上には存在することのない物質が発見され、彼に注目が集まる出来事が起こる......。監督は、『300』や『エンジェル・ウォーズ』などで卓越した映像表現を見せてくれたザック・スナイダー。
もはや古臭ささえ漂いかねないスーパーマンという題材をよくここまで今日的にエンターテインメントとして復活させたなというのが第一印象。ザック・スナイダー監督お得意の迫力ある映像(ちょっとやりすぎ感はある笑)とヘンリー・カヴィルのスーパーマンとしての説得力ある「風貌」に拍手を送りたい作品です。ダークヒーローものが随分と定着した感がありますが、その脈絡につながる1作として楽しめるのではないかと思います。
クライマックスももちろん良いのですが、個人的にグッときたのは、地球でのクラーク・ケントの父となったジョナサン・ケントを演じるケヴィン・コスナーの名演。口論を起こしてからの...というシーンがあるのですが、語らずとも表情と仕草だけで記憶に残る演技を見せてくれたということで個人的にそのシーンだけでもお気に入りの映画になりました。その親父像が本作を貫く「信頼」を視覚的に体現しているというのも印象的でした。
それにしても大作的大作だった☆5つ
- 感想投稿日 : 2014年4月9日
- 読了日 : 2014年4月9日
- 本棚登録日 : 2014年4月9日
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