最後の海賊 楽天・三木谷浩史はなぜ嫌われるのか

著者 :
  • 小学館 (2023年8月31日発売)
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感想 : 8
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【本書は、飼い慣らされた日本の経営者の中でただ一人異彩を放つ「最後の海賊」三木谷浩史とその仲間たちが繰り広げる、現代の冒険譚である】(文中より引用)

強烈な個性を放つが故に、多くの支持者を獲得するとともに強い反発も受ける楽天創業者・三木谷浩史。日本経済を見回した時に、彼こそが「最後の海賊」であると主張する著者が、そのリスクを恐れない経営姿勢を紐解いた作品です。著者は、『稲盛和夫 最後の闘い』などの大西康之。

近くで楽天と三木谷氏をつぶさに見続けてきたからこそわかる凄みを堪能することができる一冊。一般的な日本の感覚で言えば「やりすぎ」と思えることが、(欧米に留まらない)グローバルな資本主義の文脈で「あっぱれ」と認識されており、かつその認識こそが日本経済を牽引するエンジンを担ってくれているという点に底知れないアイロニーを感じました。

大西氏の著作はやっぱりハズレなし☆5つ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済・金融・エネルギー
感想投稿日 : 2023年9月18日
読了日 : -
本棚登録日 : 2023年9月18日

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