初めて読んだ松本清張。
何となく関係性は仄めかされるものの関連性が不明確な事件や自称がひとつになっていく感じは、一部が重なりあっているいくつかの円がひとつに重なっていくような感じ。
宮部みゆきの、関係なさそうな点的事件がひとつの線で結ばれていく感じとはまた違って、自分の推理をしながら読むことができた。
初めて読んだのもあったが、物語に没頭するまでの時間がかかったのが難点。
この没頭するまでの時間をエンジンがかかるまでの時間と表現すると、なるほど知らない作者の本を読むのは「本当にエンジンがかかるかなあ」という車に対する不安と同一視できるのかな。
でも、エンジンがかかってからの颯爽感を感じさせる筆致はさすがビックネーム!
2013.7.4
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年7月3日
- 読了日 : 2013年7月3日
- 本棚登録日 : 2013年7月3日
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