愛おしい骨 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2010年9月11日発売)
3.35
  • (30)
  • (82)
  • (93)
  • (27)
  • (14)
本棚登録 : 749
感想 : 115
1

賞味期限の切れたデコレーション・ケーキのような小説。
つまり、あれやこれや飾りつけはあるが、パサパサに乾いていて味気ない文章。文庫本の背表紙には、「迫力のストーリー・テリングと卓越した人物造形」とあるが、自分的には「詐欺的宣伝文句」。

降霊会だの舞踏会だのといった、およそ現代アメリカとは似つかわしくない設定に、有り得ないような性格の小娘(あり得ないだけでなく不愉快な存在感)。

無駄な描写も多く、文庫本510ページは300ページにでもまとめられる内容。

賞味期限の切れたケーキをこれでもかと強要された気分。読了するまでに相当な忍耐が必要だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 駄作
感想投稿日 : 2012年12月15日
読了日 : 2012年12月15日
本棚登録日 : 2012年12月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする