家康、江戸を建てる

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  • 祥伝社 (2016年2月9日発売)
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いま現在でさえ街づくりには多大な労力と時間がかかる。1590年、今から数えて400年以上も前のことならばなおさらである。
小田原征伐後、教科書では単に家康が関東に移封されたことしか学ばない。だが、そこには多大な苦労があり多くの人間が江戸の街づくりに関わり、長い時間をかけて、今の東京を築いてきたのだ。
ある程度発展していた小田原ではなく、未開発の江戸に本拠を定めた家康の慧眼も素晴らしいが、そこで0から多くのものを作っていた数多の人々の努力があるからこそ、今の東京があるとしみじみと実感できた。

特に「金を延べる」が面白かった。全ての歴史は経済的視点で見るとまた違って見える。


治水工事:伊奈家三代
貨幣鋳造:後藤庄三郎
飲料水確保:大久保藤五郎、六次郎、春日与右衛門
石垣工事:吾平、喜三太
天守建設:徳川秀忠

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年12月8日
読了日 : 2018年12月8日
本棚登録日 : 2018年12月8日

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