ニードフル・シングス 上 (文春文庫 キ 2-16)

  • 文藝春秋 (1998年7月10日発売)
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噂話と他人の悪口くらいしか娯楽の無い、極々平凡な小さな街(個人的にすげぇ嫌いな平凡だけど)に、一軒の古道具屋が出来た。
その名も

「ニードフルシングス」

少年が、そこで大好きなベースボールカードを見つける。
しかも本人のサイン入りだ!

どうしてもソレが欲しいと少年は云う。
店主は少年の思いに負け、条件付きでカードを譲る事にした。
その条件とは
「誰にも云わない事」
そして
「ほんのちょっとした悪戯をして欲しい」

小さな街の平穏な日常。
何の娯楽も無い退屈な街。
しかし、不思議な事にニードフルシングスには、彼女彼らが望む全てのモノがあった!

店の名はNeed Full Things(必需品)。

店主は彼女彼らの望むモノを与える。
条件は二つ。
「誰にも云わない事」
「ほんのちょっとした悪戯をして欲しい」

街中の人々に必需品がまわり
街中の人々が秘密を持ち
街中の人々が条件を達成した時

惨劇が起きた。

自分では事を起こさず
人々の業を操り
にこやかに微笑む店主。

さぁ、貴方の望むモノ(業)は何ですか?
私が与えましょう。
でも、守って欲しい事が二つだけあるんだ。
それは

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年4月15日
本棚登録日 : 2013年4月15日

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