部生レベルと専門の中間ぐらいの難易度だと思います.ちょうど良かった.特に第1章で数学的準備をわかりやすくまとめてくれているところが理解の助けになりました.ベクトル・行列の守備範囲の広さと解釈の多様さを再確認出来ます.テイラー展開と法線ベクトル,二次形式の微分の内積表現,未定乗数法と固有値問題 などなど.
中盤以降の最適化計算のパートは,ニュートン法・特異値分解から始まって,最尤推定(最小二乗法)・EMアルゴリズム,線形計画法・動的計画法 と一通り解説してくれています.単なる数式展開だけでなく,複数の解釈や他の項目との関連性を述べてくれている点や,豊富な具体的例題で,興味深く読めました.教科書に最適だと思いましたし,手元においておきたくなる一冊でした.
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
プログラミング
- 感想投稿日 : 2016年12月28日
- 読了日 : 2016年12月28日
- 本棚登録日 : 2016年12月10日
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