武士道 (岩波文庫 青118-1)

制作 : 矢内原忠雄訳 
  • 岩波書店 (1938年10月15日発売)
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武士道は、日本独自の道徳体系として、1900年に新渡戸稲造によってアメリカで刊行された名著。
武士がその職業において、また日常生活において守るべき道、道徳的原理の掟を武士道として体系化された。
武士道は、古代中国の思想家である孔子、孟子、また仏教等の影響を受けたとされ、以下の徳の重要性
について説かれた。

義、勇、仁、礼、誠、名誉、忠義、克己

中でも、孔子の教えでもある克己復礼(こっきふくれい)、つまり自分勝手なわがままを抑え(=克己、こっき)、「仁」の心持ちを行動として外に表す「礼」の考え方は、現代の日本人にも受け継がれている、または受け継ぐべき考え方であり、また前記と若干重複するが、
己よりも他を重んじるという思想は、大事にしたい考え方であり心に留めておきたい。
武士道の教えは、封建社会を前提とした教えであるが故に全てにおいて受け入れられる訳ではないが、ビジネスマンとして、地域の一員として、そして子供と持つ父親として持つべき心構えや考え方について多くの学びが得られたことは収穫であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年3月5日
読了日 : 2017年3月5日
本棚登録日 : 2017年1月6日

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