残念和食にもワケがある - 写真で見るニッポンの食卓の今 (単行本)

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  • 中央公論新社 (2017年10月18日発売)
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写真が残念なのと文章で驚きと戸惑いを煽っているから「え!?」って思うけど、多かれ少なかれどこの家庭でも日本食の崩壊はあると思う。

確かに読み進めると「えーこんな事になってるの!?」って思うけど、自分や実家を振り返ると確かに少なかれどあったなぁという事に気づくんじゃないだろうか。

めんどくさかったり食欲がないときは小皿にご飯を盛っちゃうし、魚料理はかなり意識しないと食卓に出ないし(魚高いし)、酢はほとんど使わない。
焼きそば食べたあとに物足りないと食パン食べたりするし。それが崩壊っちゃ確かに崩壊だけど、もはやそれを意識する事すらない。
それにクウネル『ただいま食事中』の洒落臭い食事写真だって一汁三菜の人なんてほとんどいない。ランチプレートを使ったおしゃれな食事風景なんてカフェでは日常あふれているし、家庭料理だけ見て、こんな事に!?なんてちょっとナンセンスじゃない?とも思う。

まぁショッキング度と「まったくもう」って気持ちを味わいたいのなら最適だと思うし。食卓の変容という資料としては価値はあると思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他活字
感想投稿日 : 2020年1月7日
読了日 : 2020年1月7日
本棚登録日 : 2020年1月7日

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