もう、さよならは言わない

著者 :
  • 新潮社 (2008年5月1日発売)
3.83
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本棚登録 : 228
感想 : 36
3

読書備忘録666号。
★★★☆。

30代の夫婦とまだ小さい子供の3人家族を襲った不幸。母であり妻のスキルス胃癌。余命半年。

自分がこの世を去るまでの夫と息子に対する想い、失った妻に対する想い、母を失った小さい息子の想い、そして、幼くして母を失った息子に対する父の想い・・・。

様々な想いは最後、相手に対する感謝の気持ち、「ありがとう」にたどり着く・・・。
というお話。

いわゆるお涙頂戴ものがたりで、日頃からなかなか言えない「ありがとう」という言葉の大切さをひしひしと感じた作品でした。
第一章の「Re:」から始まりますが、ん?なんか古いと感じました。そうなんですね、2008年の作品なのでまだまだ世の中はメール全盛時代。
このRe:だけが雑誌に掲載され、残りの章は後から書かれて「新潮ケータイ文庫」として完成させたようです。

あと、妻がこの世を去ったあと、記念日に妻から届くメール・・・。この仕掛けは、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの映像の中で体験して号泣してしまっていたので、悲しいことに今回はびっくりしませんでした。
しかも、こっちの作品の方が古いのに盗作か?と一瞬思ってしまった罪悪感。すみません。作者さん。

同世代で同じような家族構成の読者は号泣間違いないな、と感じましたとさ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年7月5日
読了日 : 2022年7月5日
本棚登録日 : 2022年7月5日

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コメント 3件

ほくほくあーちゃんさんのコメント
2022/07/06

おっ!?
私が読んだことのある作品!!
私は同じような家族構成だったので、号泣ー( ノД`)…

そして、ヴァイオレットエヴァーガーデンってなんだろうと調べてしまいました。
さすが、オタクのshintak5555さんー!!
(これ、ほめてますからね!!)

shintak5555さんのコメント
2022/07/06

ほくほくあーちゃんさんが読んでいらっしゃったから読んだんですよ。笑笑

ヴァイオレットエヴァーガーデンはWikipediaで調べて頂ければ、TVシリーズの各話の説明にたどり着けます。
その第10話です。
3年前ですから、55歳のジジイがアニメTVを観ながら泣いてる姿は滑稽です。笑笑
奥様がキモっって感じで私を見てたと思います。

ほくほくあーちゃんさんのコメント
2022/07/06

きゃーΣ(゚∀゚ノ)ノ
自分の読んでた本を選んでくださるとは、嬉しいですー!!

泣けるアニメとは、またスゴい作品ですねー。
漫画はちょこちょこ読みますが、アニメからは遠ざかってしまいました…。
(最近見たアニメは、アンパンマン…)
奥さまも一緒に見て、泣けばよかったのにー!!

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