読書備忘録666号。
★★★☆。
30代の夫婦とまだ小さい子供の3人家族を襲った不幸。母であり妻のスキルス胃癌。余命半年。
自分がこの世を去るまでの夫と息子に対する想い、失った妻に対する想い、母を失った小さい息子の想い、そして、幼くして母を失った息子に対する父の想い・・・。
様々な想いは最後、相手に対する感謝の気持ち、「ありがとう」にたどり着く・・・。
というお話。
いわゆるお涙頂戴ものがたりで、日頃からなかなか言えない「ありがとう」という言葉の大切さをひしひしと感じた作品でした。
第一章の「Re:」から始まりますが、ん?なんか古いと感じました。そうなんですね、2008年の作品なのでまだまだ世の中はメール全盛時代。
このRe:だけが雑誌に掲載され、残りの章は後から書かれて「新潮ケータイ文庫」として完成させたようです。
あと、妻がこの世を去ったあと、記念日に妻から届くメール・・・。この仕掛けは、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの映像の中で体験して号泣してしまっていたので、悲しいことに今回はびっくりしませんでした。
しかも、こっちの作品の方が古いのに盗作か?と一瞬思ってしまった罪悪感。すみません。作者さん。
同世代で同じような家族構成の読者は号泣間違いないな、と感じましたとさ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年7月5日
- 読了日 : 2022年7月5日
- 本棚登録日 : 2022年7月5日
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コメント 3件
ほくほくあーちゃんさんのコメント
2022/07/06
shintak5555さんのコメント
2022/07/06
ほくほくあーちゃんさんのコメント
2022/07/06