バチカン奇跡調査官 終末の聖母 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2013年10月25日発売)
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本棚登録 : 1015
感想 : 100
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友人に勧められて読み始めたシリーズ。読む度にキリスト教に明るくないことが悔やまれるが、無知でも問題なく楽しめている。
今回は兎に角メソアメリカの伝承や歴史の描写に、好奇心をそそられた。科学の知見が低いため、平賀の謎解きターンの理解が及ばない部分が多々あるが、全体を通して平賀とロベルト、2人の探究心が他シリーズより純粋にピックアップされているように感じた。事件の裏に潜む陰謀がほぼなかったからだろうか。
ラスト、考察の着地点がいささか壮大な話になったな、と思う部分もあるが、ロマンもあり良かったと思う。新キャラクターのチャンドラ・シン博士が好ましい。今後の活躍に期待。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 角川ホラー文庫
感想投稿日 : 2020年5月9日
読了日 : 2020年5月8日
本棚登録日 : 2020年5月9日

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