羅生門/鼻/芋粥/偸盗 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店 (2002年10月16日発売)
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本棚登録 : 863
感想 : 84
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羅生門;1915年(大正4年)。
凄み、というのだろうか。劇的な事件も、激しい感情表現もないのに、このインパクト。死体の描写より、突き放すような終わり方の方に、表現しがたい薄気味悪さを感じる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 近代日本文学(大正-)
感想投稿日 : 2009年5月18日
読了日 : 2009年5月18日
本棚登録日 : 2009年5月18日

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コメント 1件

hei5さんのコメント
2023/12/11

羅生門のエンディング、
「下人の行方は、誰も知らない」に就いて
ご存じかもですが
「下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ強盗を働きに急ぎつゝあつた」が最初で、
「下人は、既に、雨を冒して、京都の町へ強盗を働きに急いでゐた」を経て、
今広く知られてゐる
「誰も知らない」に落ち着いたさうですよ。

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