“短歌は、過ぎ去った愛を、言えなかった想いを、見逃していた風景を書くのに適している”
笹井宏之さんや、くどうれいんさん、岡本真帆さんの短歌を読んで
短歌が気になって仕方ない
短歌って、そこにないものを、あった気配を、陰を濃くして形を見つける
日常の目に入るもにぐっと顔を寄せ、解像度高く入り込む感じなのかな
木下龍也さんは本当に天才というやつなんだろうな
凡人のための短歌を作る方法が惜しみなく書かれている。
1、とにかく歌集を読め
2、2人の歌人をインストールせよ
3、五七五七七のリズムを身体に染み込ませよ
4、とにかく短歌をつくれ
ということを言っている
あのよしもとばななさんでも、訓練として毎日短編をひとつ書く、ということをしている時があった。書くこと、いや、頭の中に書きたい風景を作り、それを形にするというのは、簡単なことじゃなくて、訓練も必要なんだ。
漢字じゃなく、ひらがなにひらくこと
人の目を留めること
とにかく推敲すること
同じことに対して、目線を変えてみること
言葉を組み立てて、分解して、また組み立てて
同じ言葉を使っても、こんな風に変わるのかと
推敲の過程も見せてくれていて、わくわくする
この本の中ではこの3つがお気に入り
“あの虹を無視したら撃てあの虹に立ち止まったら撃つなゴジラを”
“幽霊になりたてだからドアや壁すり抜ける時おめめ閉じちゃう”
“千の手をすべてなくした観音は人に優しくできるだろうか”
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月4日
- 読了日 : 2023年2月4日
- 本棚登録日 : 2023年2月4日
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