2時間程度で読めるボリュームだが、高校に入学したての少年達が寂れた園芸部に所属することになり、春から秋の日々を瑞々しく描いた秀作。中学時代のいわゆる『不良』生活から一念発起、親が心配するほど勉強して進学校に合格した大和田が特に魅力的だった。コンプレックスから、人目を避け通学しているBBこと庄司の段ボールには驚いたが、ぶっきらぼうながら庄司に向ける優しい大和田の言葉の数々に胸がじんとしたし、達也と父が夕餉の団らんで交わす会話が何ともいえず温かい。出てくる花がわかるので、花壇の色どりも想像でき楽しめた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
児童文学・YA
- 感想投稿日 : 2012年12月5日
- 読了日 : 2010年7月22日
- 本棚登録日 : 2012年12月5日
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