三浦展の名前で、職場の本屋で購入。
これは、現在の消費を第四の消費と分析しつつも、都市計画、まちづくりの観点からも非常に参考になる良著。
(1)辻井喬:財界の大御所たちがコンセンサスを持っている意見の反対をいったら、まず間違いなく時代が読める。(p290)
(2)西村浩:(佐賀市のまちなかのプロジェクト)僕らが提案したことは、空いている駐車場を全部はらっぱにしたら、まちが変わるのではないか。(p280)
なるほど、そういうアイディアがあったか。昭和3,40年代はいなかの街中にははらっぱあって、子供が遊んでいたな。どらえもんにもよくでてくるもんな。はらっぱ。
(3)マンションに20年ほどおくれて、住宅地も管理する時代に入るのである。(p252)
理由は、空き屋が増えて、放火がされたりして、資産価値が下がるのを防ごうとするため。いやな理由だが、アメリカのHOAのようなものができてくるという話。
(4)第四消費社会の原則。1ライフスタイル、ビジネス、まちづくりなど、社会全体をシェア型に変えていく、2人々がプライベートなものを少しずつ開いていった結果、パブリックが形成されていくことを促進する、3地方独自の魅力を育て、若い世代が地方を楽しみ、地方で活動できるようにする、4金から人へ、経済原理から生活原理への転換を図る。(p235)
納得感あるな。ほとんど都市計画の方向ともあっている。
都市計画、まちづくりにもとても役立つ本です。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
都市計画
- 感想投稿日 : 2012年4月14日
- 読了日 : 2012年4月14日
- 本棚登録日 : 2012年4月14日
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