女性が書いた随筆が好きなことに気づいて、知らない作家さんにも出会いたいと思ってずっと気になっていた「精選女性随筆集」、ついに一冊読めた。
二人とも文章を読むのは初めましての宇野千代と大庭みな子。恋愛に奔放な宇野千代と、幸福な結婚を生涯貫いた大庭みな子の対比をさせることが、この組み合わせの狙いなのだろうか。
個人的な好みは、大庭みな子の方だった(結婚観とは関係なく、文章の書き方が)。彼女の理知的で国際的に開かれた文章が好きだったのに加えて、随筆と言っても、『青い鳥』のように創作的な文章も収められていて、創作的かつ幻想的な文章が読めたのも好感だった。
ほかの巻も楽しみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2023年5月17日
- 読了日 : 2023年5月16日
- 本棚登録日 : 2023年5月16日
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