ちょうど某博物館の呪いに関する展示の本を読んでから日が浅かったので、博物館+呪いの組み合わせの物語に運命的なものを感じた。
そこで仕入れた知識も無論作中に登場してくるので、読んでいてニヤニヤしてしまった。
今回の話は妖や呪いという超常現象が「実在」する世界線かどうか気になっていたが、『絶対城先輩』シリーズに近かった気はする。
基本存在しないけれど、最後の最後であるかもしれないと思わせてくれる匙加減にしびれた。
西紋寺さんの変人っぷりは凄かったが。
丁寧な口調だけど、言っていることが色々とヤバイ。
蘊蓄が長いのは某先輩と同じだけど、ヤバさはこちらの方が上だろう。
鎌倉に安倍晴明ゆかりの地があるというのも知らなくて面白かったし、最後の呪いの種明かしもユニークで面白かった。
無意味だけど意味のある呪いの世界、奥が深いのである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(作者名:ま行)
- 感想投稿日 : 2020年8月29日
- 読了日 : 2020年8月28日
- 本棚登録日 : 2020年8月28日
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