田中森一氏については、その事件も含めてよくは知らない。ただ以前、『悪党の金言』の中に佐藤優、内田樹といった当時から今に至るまでよく読む著者と並んで出ていたので、記憶していたくらい。本書は佐藤氏との対談。面白かったね。
エース級の検事であったことと、闇社会の弁護士であったこと。正反対であるようにみえるかもしれないけど、田中氏の中では矛盾しない。わかりにくいかもしれないけど、とおっしゃるが、読んでいくと、あぁ、そういうことなのか、と腑に落ちるものはあった。
2008年の発行だから、もう10年以上前に出た本だ。佐藤氏の最近の本よりも、面白かったんじゃないだろうか。なんか『国家の罠』を読んだ当時の興奮に近かった気がする。
佐藤氏については今でも月一冊くらいは読んでいるけど、田中氏についてはよく知らない。検索してみたら、もう亡くなってたことにびっくり。
なんというか、
つわものどもがゆめのあと
といったもの悲しさを感じだ。人はいずれ死ぬというのは、わかっているけどね。
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- 感想投稿日 : 2019年2月21日
- 読了日 : 2019年2月21日
- 本棚登録日 : 2019年2月21日
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