塩野七生や苅谷剛彦の本で、高坂氏のことが触れられていたので、関心を持って読む気になった。昭和の文化人というか、少し前の時代の人というイメージで読み始めたんだけど、読みながらいつの間にか同時代の人という感覚で読んでいることに気がついた。日本が今よりも経済的に強く、自信がある程度あった時代の本だとは思うんだけどさ。パワーベースを持たない日本の危うさが、過去に存在したローマ帝国、ヴェネツィア、オランダ、そして現在のアメリカ合衆国まで、国際関係と対比させて語られている。通商で生き残りをはかる国って、好かれないとかね。いろいろ考えさせられるなぁ。刺激的で面白かった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月11日
- 読了日 : 2023年2月3日
- 本棚登録日 : 2023年2月3日
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