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  • 徳間書店 (2011年4月16日発売)
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幕末の京都。天誅と称する要人暗殺が、尊王攘夷を叫ぶ若き武士たちによって行われていた。剣の腕に覚えのある旗本の次男・水上守弥は、内偵のため江戸から派遣される。守弥の前に立ちふさがるのは、人斬り以蔵と恐れられた土佐藩の岡田以蔵。以蔵との斬戟死闘を繰り広げるなか、守弥は自分の内側に眠る「人斬り」の欲望に目ざめてしまう。このまま、自分は以蔵と同じ獣に堕ちてしまうのか。出口を見つけられずに恐れおののく守弥。一方、以蔵は守弥の大切な人たちに襲いかかる。スピード感MAXの剣戟場面は圧巻!守弥のあきらめない姿に感動(「BOOK」データベースより)

幕末が舞台で、斬り合い時に視界が赤くなって我を忘れ、超人的な力を発揮する主人公。
えー、これなんて『薄桜鬼』(オトメイトさんの幕末乙女ゲーム)?
よくあるようなストーリーで、主人公の苦悩もよくあるような悩み、ラストもあっけないほどのよくあるような吹っ切れ解決。
前作『無頼無頼ッ!』よりよくなっているけれど、『蛇衆』を越える面白さは無かったかな。
以蔵の執着心が濃ゆくて濃ゆくて、独特のもったりした空気を感じられたところはよかったですが。
あ、あと土方さんは格好よく書かれていたので、そのあたりを読むのは楽しかったです♪
「本当に良い刀は、鞘に納まってるもんだ」
「頑張るなんて言葉は弱い者の言う言葉だ。俺ぁ頑張らねぇ。やるかやらねぇかだけだ」
あー、土方さんが言いそうなセリフー。
この辺りはニヨニヨしながら読んでました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: や行
感想投稿日 : 2011年5月27日
読了日 : 2011年5月27日
本棚登録日 : 2011年5月27日

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