父の転勤に同行せず、神楽坂の祖母と暮らすことを決めた中学二年生の望。包丁も持てない祖母は面倒くさがりで、気が強くて、決して世話好きには見えない。でも「お蔦さん、お蔦さん」と誰からも頼られるような、不思議な吸引力を持っている。そんなお蔦さん目当てに人が集まってくるから望も何かと忙しくて…。お蔦さんや学校のみんなに振り回されつつも少しずつ成長していく望の、あたたかくて少しだけ波乱のある爽やかな日常。表題作を含む六編収録の短編集(「BOOK」データベースより)
罪かぶりの夜・蝉の赤・無花果の実のなるころに・酸っぱい遺産・果てしのない嘘・シナガワ戦争、の6編からなる短編集。
神楽坂に住む祖母と孫、というシチュエーションが美味しすぎる。
しかも孫は祖父直伝の味を受け継ぐ(?)料理上手。
うをを、こんな息子が欲しい!!
話自体はほのぼのあり、やや生々しい部分もあり、様々な謎を望くんが成長しつつ解き明かしていくという流れです。
西條さんにしては珍しく現代ものの作品。
続編出そうな気がするので、気長に続きを待ってます~。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
さ行
- 感想投稿日 : 2011年4月22日
- 読了日 : 2011年4月22日
- 本棚登録日 : 2011年1月21日
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