友人に「就活がうまくいってない大学生が読みそうなタイトル」と呆れられたこの一冊。
筋肉少女帯の名や絶望少女達の曲等で大槻ケンヂの名は聞いていても、イマイチどんな立ち位置の人なのか分からなかった私にぴったりでした。
筋少の歩んだ道は丁度アングラ→サブカルへの変容期、そして今またサブカルというもの自体が変わってきている。
そんな中これから生まれてくるであろうサブルなくん、サブルなちゃんへの懇切丁寧、そして馬鹿正直なアドバイスに、オーケンさんの優しさや謙虚さ、そして脆さが滲み出ている気がしました。
サブカルに過度な期待はしてはいけないけれど、文化を楽しむことが生きる上でどんなに重要か。
「人生なんて、死ぬまで生きればいいだけですもの。」
最後のこの一節で、生きることが楽になったような、より悩ましくなったような。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文庫(国内)
- 感想投稿日 : 2016年9月5日
- 読了日 : 2016年9月5日
- 本棚登録日 : 2016年9月5日
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