エディアカラ紀(約6億2,000万年前から約5億4,200万年前)とカンブリア紀の生物を、生命の誕生から時系列に紹介する一冊。科学的な知見に基づきながらも平易な本文と、鮮やかな化石写真の特筆すべき豊富さで、門外漢をも大いにときめかせる仕上がりになっている。
『眼の誕生』で紹介された「光スイッチ説」は当時(2003年)の最新の研究成果に基づいた仮説であったのだが、この分野では日に日に新発見があるため、「光スイッチ説」についての最新のアップデートも本書(2013年刊)では行われている。こうしたライブ感は、真実を探求する過程にリアルタイムで同行しているようで、刺激的だ。
本書で見る我々の祖先はあまりに奇妙奇天烈な姿をしている。けれども、何億年かのちには、我々が未来の住人たちになんだコレ、と言われるかも知れない。そう思うと、ちょっと楽しい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
生物
- 感想投稿日 : 2014年9月23日
- 読了日 : 2014年9月23日
- 本棚登録日 : 2014年7月10日
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