エディアカラ紀・カンブリア紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))

著者 :
  • 技術評論社 (2013年11月12日発売)
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本棚登録 : 222
感想 : 21

 エディアカラ紀(約6億2,000万年前から約5億4,200万年前)とカンブリア紀の生物を、生命の誕生から時系列に紹介する一冊。科学的な知見に基づきながらも平易な本文と、鮮やかな化石写真の特筆すべき豊富さで、門外漢をも大いにときめかせる仕上がりになっている。
 『眼の誕生』で紹介された「光スイッチ説」は当時(2003年)の最新の研究成果に基づいた仮説であったのだが、この分野では日に日に新発見があるため、「光スイッチ説」についての最新のアップデートも本書(2013年刊)では行われている。こうしたライブ感は、真実を探求する過程にリアルタイムで同行しているようで、刺激的だ。
 本書で見る我々の祖先はあまりに奇妙奇天烈な姿をしている。けれども、何億年かのちには、我々が未来の住人たちになんだコレ、と言われるかも知れない。そう思うと、ちょっと楽しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 生物
感想投稿日 : 2014年9月23日
読了日 : 2014年9月23日
本棚登録日 : 2014年7月10日

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