ダーク・スター・サファリ ―― カイロからケープタウンへ、アフリカ縦断の旅 (series on the move)

  • 英治出版 (2012年1月18日発売)
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感想 : 14

 著者は2001年1月から5か月半にわたり、アフリカ大陸縦断の旅に出た。エジプトから出発し、スーダン、エチオピア、ケニアと南下、終着点は地の果てケープタウンだ。
「アフリカの指導者になるのは盗人になるのと同義」で、「警官は認可された盗人」であるアフリカで、政情が不安定な数々の都市(村)に苦難の末にたどり着いた著者は、それぞれの土地の住人との対話を通して、アフリカとは、「人々がそれぞれの神話を創り出し、贖いや救いや、苦悩に満ちたメロドラマや強さ、を存分に夢想する場所なのだ」と感じ、「ダーク・スター(暗黒星)」をイメージする。
 サファリはスワヒリ語で「旅」の意味だが、世界を広く見てきた著者の道行きは、単なる旅にとどまらない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2014年4月5日
読了日 : 2014年4月5日
本棚登録日 : 2014年2月6日

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