ぼくが探偵だった夏 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2013年7月12日発売)
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小学生の光彦少年は、恒例の軽井沢の別荘での夏休みを満喫していた。軽井沢での友達の峰男に紹介された喫茶店の娘は、なんと夏休み前に光彦の隣の席にきた、転校生の衣理だった。
最初は気まずかった2人だが、妖精の道で行方不明になった女性がいるという噂を聞き、確かめに行くことに。暗く不気味な妖精の森を奥にある「緑の館」で男が庭に大きな穴を掘っているのを見て、3人は逃げ帰る。
その夜、ホタルを口実にふたたび館を覗き見た光彦は、何かを埋めている男女を目撃した。
埋められたのは死体?
長野県警の新人刑事、竹村刑事に事情を話した光彦は、事件に巻き込まれていく。

冷静で半分大人な光彦少年のトムソーヤのような冒険譚。
早朝にカブトムシを追いながら、怪しげな噂の現場に自転車で乗りつける。
氷メロン、アイスココア、あー!夏休み!
優秀な兄と比べられつつ、自分は何者になるんだろうと言うぼんやりとした不安と、普段は周りに居ないような大人たちとの会話に、光彦少年の夢は広がっていく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年3月21日
読了日 : 2021年3月21日
本棚登録日 : 2021年3月21日

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