図書室のキリギリス

著者 :
  • 双葉社 (2013年6月19日発売)
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本棚登録 : 1084
感想 : 169
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うわー!まずい。また読みたい本が増えてしまう!良い仕事してます。この司書殿。

離婚を機に高校の学校司書となった詩織。
学校司書という立場のシビアさに戸惑いつつ、前任の永田さんの丁寧な仕事ぶり、図書室にやってくる生徒たちとの交流にだんだんと司書の仕事に魅せられていく。

次から次へと出てくる本たち。
円花蜂から寄贈された「モーフィー時計の午前零時」
事務長が夢中で話す山田風太郎の「八犬伝」
永田さんが何度も借りた「世界の夢の本屋さん」
彼女がおすすめする「オカメインコに雨坊主」
「天国はまだ遠く」
謎の多い「小さな本の数奇な運命」

最初は手探りだった司書の仕事が、文化祭で花開く。
おすすめの本にキャッチコピーをつけるブックマークコンテスト。
本を3冊紹介するブックトーク。一つの物語をみんなで語るブックテーブル。
本に魅せられていく生徒の成長を間近でみて、詩織は自分を見つめていく。
彼女自身にまつわる謎もだんだんと解けてきて。
うーん、彼にはもう少し粘って欲しかったかも。続編でないかな。

それにしても、大好きだったマガーク探偵団!
あの挿絵込みで訳されてるのだと思ってたら、挿絵は日本のものだった。
学研のあの漫画!荒馬宗介を描いた人なんだー。
そう言われれば同じ絵だわ。
マガーク探偵団にファンタジーな番外編があるとは。読んでみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2015年6月11日
読了日 : 2015年6月11日
本棚登録日 : 2015年5月21日

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