愛と狂瀾のメリークリスマス なぜ異教徒の祭典が日本化したのか (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2017年10月18日発売)
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感想 : 17
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なかなか興味深かった。何だ、昨今のハロウィーンの渋谷でのバカ騒ぎが巷間批判・揶揄されているが、1930年頃、また1950年頃に、当時の若者たちもクリスマスをネタに乱痴気騒ぎをしていたのか!というのは初めて知った。日本におけるクリスマスの大衆化は思っていたよりもずっと歴史が長いことや、時代により雰囲気の変遷を経てきたことも。(ちなみに私の世代はバブルの頃の、「クリスマスイブは恋人と過ごす特別な日」というイメージが強いと思う)

しかし、このテーマ(=日本人とクリスマス)で1冊の本を書くのであれば、なぜに「アメリカには無い、クリスマスケーキというものが日本ではここまで定着したのか?」について全く触れられていないのは片手落ちだ。あるいは著者もクリスマスケーキが日本特殊なものだとは知らないのだろうか?あまりに浸透し過ぎていて…。(かく言う私もつい最近知った訳だが…(苦笑))

ぜひ、日本人はなぜクリスマスにチキンとケーキを食べるようになったのか?も盛り込んで考察して欲しかった!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年12月31日
読了日 : 2017年12月31日
本棚登録日 : 2017年12月31日

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