現実がある。小説を書く。現実をなぞって書くのが「私小説」の方法。作家が現実を小説のように生きるとしたら、それは倒錯だろうか。小説に描かれる妻が、作品の主人公として現実を生きるとしたら、それは狂気だろうか。
戦後文学の、私小説の、ビッグ・ネーム島尾敏雄とその妻の本当の生活はどこにあったのか。
よくぞここまで踏み込んだものだ。梯久美子の力技に拍手。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
伝記・インタビュー
- 感想投稿日 : 2019年2月1日
- 読了日 : 2019年2月1日
- 本棚登録日 : 2019年2月1日
みんなの感想をみる