少女コレクション序説 (中公文庫 し 9-5)

著者 :
  • 中央公論新社 (1985年3月10日発売)
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本棚登録 : 949
感想 : 75
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「少女」という影に自身の欲望を投射するとか、小児期に負った心の傷が芸術の根底になるとか、自分の要素を持った客体として妹をみる(近親相姦)とか……読んでいると、「女性として」はいろいろ言ってやりたくもなる。けれど対象を「その者の対」と単純化して考えたり、好きな物語の登場人物(BL)に置換したりすると、読み物としては楽しめてしまう。
あと個人的には「クロンハウゼン夫妻の列挙したポルノグラフィーの特徴を示す11項目のリスト」が日本の現在でもフッツーに通じ得てみえて、人間変わらないなぁと苦笑してしまった。
後半は前半の知識を基に、「少女」を拡大した知識が語られていて興味深かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年4月18日
読了日 : 2018年4月18日
本棚登録日 : 2018年4月18日

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