「所謂ロマンチック・サスペンスの構造を採用」(解説)しておきながら「泣かないわ――けっして泣いたりしない」とシャーロットに言わせる〆方が大変良かった。ミラーだからハッピーエンドになんかならんだろう、ロマンチックなんて言葉には騙されんぞと思いながら読んだけれど、やはりさすがの、誰もが痛みを背負うことになる、ひりひりとした擦り傷を後生大事に抱えこみながら生きていかざるを得ない嫌な感じのサスペンス(褒め言葉)でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外
- 感想投稿日 : 2015年5月24日
- 読了日 : 2015年5月24日
- 本棚登録日 : 2015年5月24日
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