不合理の哲学。人間の実存。生きることへの戸惑いと肯定。『異邦人』や『ペスト』のなかで物語にした哲学を、評論として描いたもの。なかでも、ギリシア神話中の脇役であるシーシュポスに光を当てた表題作が、こころに刺さる。落ちてくる岩をそれでも彼は頂上へあげる。そして彼の苦行は幸福である。
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評論
- 感想投稿日 : 2008年9月5日
- 本棚登録日 : 2008年9月5日
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