心臓血管外科医の天野さんは数々の本を出されているけれど、本書は2021年3月教授を退任される予定のときに書かれた自伝的な本で、バイタリティに溢れる一冊となっている。仕事に悩む人も勇気をもらえるんじゃないかと思う。医者の世界ではエリートとは違い、つねに異端児であった著者だったからこそ、また誰よりも人の悲しみが分かる方だったからこそ、「人のため」を原点にしてQOLを高める治療を早くから実践出来たのだと思う。若いころの驕りや遊興に明け暮れた日々など、不都合な話や失敗談も省察されていて教訓に富む。勇気をもらった一冊。
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- 感想投稿日 : 2023年12月19日
- 読了日 : 2023年12月19日
- 本棚登録日 : 2023年9月29日
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